センチメント
センチメントとは、投資家や市場参加者が持つ全体的な気分・見通しを指す金融用語で、「市場心理」とも呼ばれます。
従来、金融分析はファンダメンタルズ分析やテクニカル分析に重点が置かれてきましたが、行動ファイナンス(投資家心理の研究)が発展する中で、センチメントの重要性が認識されるようになりました。
センチメントは期待・恐怖・楽観・悲観などの感情的要素が集まり形成されます。
VIX(恐怖指数)は、米国株式市場における代表的なセンチメント指標で、S&P500のボラティリティ予測に基づいて算出されます。
センチメントが楽観に傾くと買いが先行し価格上昇を促すことがあり、悲観に傾くと売り・回避が優勢になり価格下落を促すことがあります。
心理変化はオプション市場やアンケート調査、信用取引残高、ニュース解析などを通じて測定されます。
センチメントは心理や感情に左右されるため変化が急速です。また、データ収集方法・解析方法にバラつきがあるため、指標間の差異や過度な楽観・悲観が価格変動を増幅させるリスクもあります。